こんばんは、かこでございます。
私には、弟がいます。
子どもの頃、弟は母から「かーじゅ」
と呼ばれていました。
弟のかーじゅは今は普通のおじさん
ですが、子どもの頃はだれからも、
“かわいい”
と呼ばれるそれはそれは、可愛い子
どもでした。
うちの両親は、昔からよく夫婦喧嘩を
しました。
暴力は伴いませんが、お互いに口が
たつの、なかなかいい勝負の口喧嘩
です。
最終的に、父が怒鳴り散らして試合終
了です。
うちはそういうパターンが多かったような
気がします。
最近は、母も負けてませんが。
夫婦喧嘩なんて、大体そんなものだと
でしょう。
まだ、弟が3歳か5歳ぐらいの時いつも
ように、両親の夫婦喧嘩が始まりました。
そして、いつものように父の怒鳴り声で、
試合が強制終了となります。
まだ、若かった母は悔しさからか、悲しさ
からか、泣いてしたように思います。
すると、弟は母にピッタリと寄り添い
「ママ。。。あんなおっさん放っとき。あん
なに大きい声ださんでええのになぁ。ほ
んま死んだらええのにな。大丈夫やで、
かーじゅがママを守ったるからなぁ~」
そんな、弟は母に溺愛されて育ちました。
“かーじゅ ”
私を呼ぶときとは声のトーンが全く違いま
した。
当の私は、夫婦喧嘩が始まると。。。
“お母さん、いい加減お父さんの地雷源を悟
ればいいものを。どっちもどっちだけど、お母
さんも悪いとこあるよなぁ”
と冷めた目で見ていました。
私はお父さんっ子、弟はお母さんっ子だった
ので、無理もないのですが。
そんな弟は、成長してからは父とは大の仲良
し。
弟の仕事を父が手伝ったりしています。
母にも相変わらず優しいですが、大人になって
父の気持ちも理解できるようになったせいか、
なかなか辛口な意見も言うようになりました。
男の子って面白いですね。
私ももし、生まれ変わって縁があって子どもを
授かる機会があれば、男の子を育ててみたい
ものです。