髪を切るまでの私のヘアスタイルは、ロングヘアで、仕事の時は基本夜会巻きでした。
この夜会巻き、慣れてしまえば数分で出来て、寝ぐせがあっても全然OKな優れもの。
ウィッグはその夜会巻きをも上回る、楽ちんなツールでした

髪が抜けてないときは、ネットで頭と髪を包み、ピンでとめ、ウィッグをパチンと生え際に止めて完了。
初めての時は、ぶきっちょさんなので5分位かかりましたっけ。
頭を振って取れたり、ずれないことを確認して、ようやく出勤。
その日から仕事関係で会う人にみんなに
「あっ、髪きった」
みたいな感じで聞かれましたが、
「いいえ、これカツラなんですよ」
と説明していました。
ある日、お届け物を持ってきたよその法律事務所の秘書さんに髪を切ったの?と聞かれ、
「乳がんに罹ってこれこれしかじかで、カツラなのよ」
と答えると。
「え~ 私は子宮がんで、今通院して検査いっぱい受けて、もうちょっとしたら手術うけるんですよ。」
ようよう聞くと、弁護士会の健康診断でたまたま受けた子宮がん検診で引っかかって、初期の子宮がんだと分かったらしい。
ただ、残念なことに子宮筋腫が微妙なところにあり、子宮は全摘するということらしい。
本当に初期だったので、もし、数か月検査を受けるのが早かったら、分からなかったかもしれないし、1年後だったら、進行が速くて手遅れだったかもしれなと。
「だから、私はラッキーだった」と秘書さんは言っていました。
聞くと、京都にお住いの秘書さん、わざわざ大阪の病院で治療するらしい。
ご近所の病院に詳しいおばさんに、「病院はやっぱり、大阪の○○病院やないとアカン」
と言われて、なんと私が通っている病院に通っているということが判明。
そんなこともあり、その後いろいろと手術とか入院で話を聞く仲になりました。
そう、その秘書さんが私のガン友1号さんです。