ガンを宣告されてから、病院を決めて2週間後に予約を入れることができました。
ガンと分かるまでは、盲腸以外で大した病気で入院手術をした経験もなく、初めて行く大病院。
こんな言い方したら変ですが、ドキドキしました。
「わー白い巨塔だ」みたいな感じです。

大病院と言えば長く待たされるという印象でしたが、私の行っている病院は、ほぼ予約時間通りに通されました。
診察室に通されて女医さんに初めてお目にかかりました。
年齢はよく分かません。
医員なので多分30歳代後半から40歳代でしょうか。
「担当しますYです。よろしくお願いします。こちらの病院にいらしたのは、手術目的でよろしいですね。」
「う~ん いろいろ見せていただいたのですが、顔つきがおとなしいので、そんなに深刻ではないと思います」
「前の病院でも検査されていますが、ダブル検査もありますが、こちらでももう一度、検査させていただきますので、この後いろいろと、回ってください」
と言われました。
優しい顔つきと言われ、
「ん?顔つき?何を言っているのだろう。分からないなぁ」
とは思いましたが、私は聞き流しました。
すると付き添いに来ていた母が
「先生、患者の顔を見ただけでガンの良し悪しがわかるんですか」
と言い出しました。
(おっお母さん、何言いだすねん。そんなわけないやろ)
と突っ込む訳ににもいかず
一瞬、診察室に変な間があり、
すぐ近くにいた看護師さんが笑いながら
「いえいえ、顔つきと言うのはガン細胞の顔つきです。がん細胞の形態のことを顔つきっていうんです」
Y先生も「ごめんなさい。ややこしい説明の仕方してしまって」
そういう会話をしつつ検査をするために、診察室を後にしました。
専門用語って難しい。
さすがに、患者顔見て病状が分かれば、検査なんかいらない