シンバ君の時もすごいなぁと思ったのですが、猫は食べ物の好き嫌いがとても激しい。
シンバ君は柔らか系のカリカリもどきの餌が大っ嫌いで、全く受け付けなかった。
飼い主のデビコさんが、せっかく買って勿体無いからといって、普段食べているカリカリに、こそっそりと混ぜたら、その日から3日間ハンガーストライキをして、全く餌を食べなくなった。
まぁ、3日目には空腹に耐えきれず、カリカリを食べだした。
そして、そのカリカリは、デビコさんが心配して新しく買い替えたカリカリだった。
くろにゃんも、シンバ君に負けず劣らず、食べ物にはこだわりがあった。
まず、大好きなのが、スーパーで4本68円で売っている竹輪
ワカバさんによると、仔猫時から欠かさず毎日食べていたらしい。
竹輪が大好物と分かるまでいろいろな食べ物をあげた。
ノラ猫の寿命は5年くらいだということだったので、いつ天国に旅立っても不思議でなかったので、食べるものくらいは、体にいいものを食べさせてあげたいと思って、デパートで売っている猫用のオーガニック?のビーフジャーキーを食べさせてあげたら、物凄く美味しそうに食べていた
流石に、毎回ビーフジャーキーでは、お財布が持たないので、ドラッグストアで買ってきた安いビーフジャーキーをあげたら、匂いを長い間嗅いだ挙句、見るからに美味しくなさそうに食べて、2度、3度とは食べようとはしなかった
意外だったのは魚肉ソーセージ。
くろにゃんは、匂いを嗅ぐものの、匂いがお気に召さないのか、決して、口にしようとはしなかった。
昔飼ってた犬は魚肉ソーセージが大好きだったのに。
犬と猫では違うのかもしれないけれど。
猫の好き嫌いの基準はなかなか難しかった
そんなある日、くろにゃんが軒の上にやって来た。
冷蔵庫の中を見ると、竹輪がなかった。
その代わり、カニカマがあった。
少し、贅沢かなっと思いつつカニカマを少しずつあげてみると、くろにゃんは今までに見せたこともないような表情を見せた。
こんな感じ顔だった。
さぞかし、美味しかったのだろう。
そして、しっかりとお座りをして尻尾をちょこんと前足の上において、懇願するような顔で見るのである
(さっきのをください)
猫は表情が乏しいと言いますが、絶対そんなことはないです。
そして猫にも機嫌がいい日悪い日があり、それは表情を見れば分かりました。
少なくとも、くろにゃんは表情豊かで、犬をも超えるのではないかと思えるほど、お利口な猫でした
(続く)