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やっぱり、猫も好き④

黒猫のくろにゃんは、裏の家の軒の上にやってきていた。

小さくて、ノラ猫なので小汚くおまけに目つきも悪くて、お世辞にもかわいい子ではなかった。

くろにゃんが軒の上に来るようになっていろいろ、ご近所さんにリサーチしてみると、くろにゃんの性別と年齢が分かった。

その時、♂猫で歳は5歳とのこと。

聞くところによると、くろにゃんは五軒隣のワカバさんの家に飼われている、トミー君の親友。

トミー君とくろにゃんは同い年で、生まれたのも数日しか変わらないと、ワカバさんに教えてもらった。

クローバー
クローバー
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もうずいぶん昔のことになるのですが、黒い猫を飼っていたお隣の家族が、猫を置き去りにして引っ越したことがありました。

置き去りにされた、黒猫は寒い中、目ヤニと鼻水を垂らしながら、うちの家の前で「にゃあ~にゃあ~」鳴いて、すり寄ってきた。

今だったら、助けて飼ってあげる選択肢もあるのだけど、当時は家を建て替えたばかりで、猫を家に入れると家がボロボロになると思い、飼うことはできなかった。

黒猫は、新しい隣人さんにも助けを求めたみたいだけど、新しい隣人さんも犬を飼っていたので、飼ってあげられなかったらしい。

そして黒猫は、いつの間にかどこかに行ってしまい、その後見かけることはなかった。

クローバー
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私は、あまり優しくないのでそんな話はすっかり忘れていたのだけれど、弟はその黒猫を見捨てたことに罪悪感を感じてしまい、そのままくろにゃんを見捨てたら、かわいそうだと、言い出した。

(続く)

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