紫微斗数の特徴的は、吉凶全てに関して個々人の心が現れるところにあります。 紫微斗数に登場する星は多く、主星・副星・雑星合わせて１００余りとされていて、「数多くの煩悩が神格化され星となり、それが命盤１２宮に入ることによって、運命を紐解く」という老師もいます。
また、紫微斗数が生まれた年月日と時刻を月暦で観ることもあり、女性的な深層心理から潜在的な心の動きも読み取れるとされていて、メンタル、心の内面、身体的不調がよく分かる占いであり、心理カウンセリングとも相性がよい占術ともいわれています。

古代人の精神性・スピリチュアル性は現代人のそれとは遠く及ばず、とても高く優れ洗練されていたに違いありません。 紫微斗数の祖である陳希夷老師は優れた道士であり仙人でありました。
星空を見上げていた陳希夷老師は天から目に見えない存在により、紫微斗数をもたらされたのだと、私は信じています。 もちろん、古くからある多くの命術もそうであったのだと確信しています。
紫微斗数という占術は、現在の中国が「唐」と呼ばれていた頃に、仙人の陳希夷によって説かれたと言われています。 皆さんが一度は耳にしたことのある「四柱推命」が四つの柱で運勢を占うのに対し、紫微斗数は一定の法則に従って「命盤」と呼ばれる１２の宮からなるホロスコープに星を配置して、星の状態を読み解き個人の人生の状況を読み取ります。
紫微斗数は人の一生の傾向のほか、「飛星派」と呼ばれる方法で、10年運や巡る年月日にちの細やかな運勢までも読み解くことができます。 その驚くべき的中率は、四柱推命の比ではありません。

欽天四化派では、その人がその人生で課せられた課題「業」業の原因となる「因」今世で行うべき「報」人生で最終的に得られる結果「課」を知ることが出来ます。 そして、前世でやり残した課題も知ることが出来ます。 最近では、紫微斗数は陳希夷が一個人で作り出した占術ではなく、目に見えない存在から賜ったというように言われるようになりました。

人は輪廻転生を繰り返し、「魂」磨くために生まれてきます。 人は、生まれる前に目に見えない存在と、人生のおおよその青写真を設定して生まれてくると言われていて、その「人生の課題」が困難であれば困難であるほど、魂のステージが高く進歩した霊魂であるそうです。