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「さっき、そこで人を殺してきました」と言う男①

自分探しの旅に出かける前に、元同僚からランチの焼肉を食べながら、聞いた話です。

ある男の人が、警察署にやって来ました。

聞くと「さっき、そこで男の人をナイフで刺しました。多分死んだと思う。」

というのです。

早速、取調室に入れられ詳しい事情を聞かれ、警察は犯行現場に急行するのですが、刺された人物はおろか、事件があった痕跡すら有りませんでした。

普通なら、「あんたなぁ~警察は忙しいんやから、そんな嘘ついて、警察の仕事を邪魔したらあかん。はい、チャッチャッと家に帰り。」

と言うところです。

この時は少しばかり、事情が違いました。

その時、その警察署では別件の殺人未遂の未解決事件がありました。

もちろん、男の言う犯行現場もとも、犯行時刻とも、ましてや、被害者の容姿などは全く違うものでした。

そして、刑事さんはその男に

「あんたがやったんのは、A地区じゃなくてB地区と違うか。刺した日時も、勘違いとちゃうか??」

「まぁ~よう思い出せよ。B地区で刺したんやろ」

「無我夢中で刺したから、記憶がとんでるやでぇ」

そういうことを、毎日言われ、男も何を思ったのか。。。

(人は刺したには違いないから、まぁええか….)

という気分になり。

「B地区で私がこの男の人を刺しました」

と自供しますガーンガーンガーン

そして、一応弁護士には本当のことは言っておきたくて、

「B地区で起きたのは私は、やっていません。私がやったのはA地区です。人を刺したのには違いないので、B地区のをやったとはいいましたが。。。でも、これは先生との秘密にしてください。」

と言わなくていいことを言ってしまいます。

その時に私が聞いたのはここまでの話です。

クローバー
クローバー
クローバー
クローバー

焼肉を食べながら、元同僚と、事の真相の推理をしました。

①この男の人は、そもそもA地区では人は刺しておらず(事件の痕跡もないので)、本当はB地区でやっていて、公判になったら、一転B地区の犯行を否認してB地区の殺人未遂については無罪を勝ち取ろうとしている?

②この男の人は、ずばり心の病気。何もやっていないのに、警察に出頭して、運悪く別件の殺人未遂で冤罪を着せられそうになっている。

どっちにしろ、弁護士にしては迷惑な話だなぁ汗

と言うことになりました。

この事件の限りなくこれが真相という話が聞けるのはそれから、4年後のことです。

さて、皆さん想像してみてください。

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