紫微斗数の乙級星八星の中に地劫という星があります。
この地劫には、奉仕 犠牲 負担 現実的な損耗 という意味合いがあります。
平たく言えば、ボランティア精神旺盛な性質をもった星です。
入る宮に対して並々ならぬ献身ぶりを発揮するこの地劫。
例えば、命宮 福徳宮 遷移宮 奴僕宮に入ると、誰彼構うことなく困った人を見ると手助けせずにはおれなくなります。
医療従事者の看護師、介護士の命盤をみると地劫が命宮など人に尽くす宮に入っていることが殆どです。
命盤の主星が機月系である草食系の星であれば、「人のお役に立てて嬉しい」と感じることもありますが、殺破狼系や紫府廉系などの自分はドンと座って人にやって頂くのが好きというような星であれば、性格と行動のジレンマが生じストレスとなります。
地劫に加えて、人間関係を表す宮に生年四化の化科・化忌があるとこれがまた、大変な作用を生じます。
「○○さん ごめん これ誰も手がいっぱいだから、引き受けてくれないかな。。。頼めるのは○○さんだけなんだよ」
何て言われると、断れません。
化忌は囚われるという意味。化科はハッキリしない、優柔不断、譲るという意味です。
同僚、親しい人に頼まれるとその内容が気になり、嫌々ながらでも、自分が手一杯でも引き受けてしまうのです。
「私がしないと、仕事が回らない。」
「期限に間に合わない。私が何とかしないと」
「私がしないと大変なことになる」
その陰で適当に手を抜きながら、仕事を早く帰る同僚もいるのです。
ニュースなどで過労死や過重労働による自死が報道されますがー
大抵の場合、そういう方たちの命盤にはこのような傾向があるようです。
地劫を持っている皆さん。職場で便利使いされてませんか。
別にあなたが一人で頑張らなくてもいいのですよ。
もっと自分を大切にしてください。