おはようございます。かこでございます。
気が付けばお盆休み。。。。
そうお盆が今年もやって来ます。
お盆と言えば怖い話。。。
私が経験したお話を。。。
もうかれこれ20年も前の話です。
ある日、母が通っているお花の教室の
先生の紹介で、イトウテルミーという温
熱療法の先生の所に行くことになりまし
た。
温熱療法の先生は小さい頃から、目に
見えないものが見え、聞こえないものが
聞こえるという、所謂不思議系の方でした。
滝行で宇宙からのエネルギーを体に一旦
入れてそのエネルギーをタオルに転写す
るというなんとも不思議なことをして、末期
がんの人が患部にそれをしばらく当てた後
、手術を受けると癌が消えていたとかそう
言った系の話はたくさんあるような方でし
た。
今思うと、とても迷惑なお話なのかもしれ
ないけれど、お花の先生、お生徒さん複
数、母、そして私で車2台に分けてお邪魔
することにした。
私はお花の先生が運転する車の後部座席
の助手席側に車のドアを開けて乗り込もう
としたその瞬間。。。
ぐ ら っ
ときたのです。
今思えば、憑いた瞬間でした。
家から温灸の先生のお宅まで、高速道路
に乗って45分ほど。。。
重い右肩。。。息苦しさ。。。吐き気そして頭
痛。。。
右肩には

ピンポン玉大の瘤の様な、コリが一瞬のうちに
出来上がってしまっていた。
華道とか茶道を習う方は、どことなくそこはかと
ない品があるというのが、私の認識だったりする
のですが。。。
一緒に行ったお生徒さんの中に一人異彩を放つ
方がいた。
車の中だというのに、なぜか

つば広の帽子をかぶり。。。

サングラスをかけ。。。
服装は

真っ赤なワンピースだった。。。
確かに小綺麗にはしておられるけれど、
いい年をしたおばさんがである。。。
化粧も結構ド派手だった記憶があります。
温灸の先生のご自宅に着き、あまりの人
の多さに不思議系の先生だけではさばき
きれず、先生のお嬢さんが半分手伝うよう
な形となった。
ド派手な生徒さんは先生に、私はお嬢さん
にお願いすることになった。。。
ずいぶんと、楽になったものの右肩にできた
ピンポン玉状のコリは治らなかった。。。
最後に、先生にお願いして温灸をして頂い
たがその時に
“あ~これは~なんか貰わはったなぁ。。。”
と言われ
“うん。。。そのうち取れますし。。。”
とのことだった。。。
何を貰い何が取れてどこに行ったのかは、そ
の時は全く分からなかった。




謎のド派手な彼女は、元教師。そして夫も教
師という事だった。
彼女は夫婦で教師をしていた。それも勤めて
いたのは神奈川県。彼女とその家族は以前
鎌倉で暮らしていたそうだ。
彼女には悩みがあった。。。それは夫の女癖。。。
それもすべて職場関係で手短に作業を完結
させるというものだった。。。
手始めに同僚、給食のおばさん、流石に生徒
には手は出さないものの。。。とにかく手当た
り次第というあり様だったようである。
こそっと、秘密裏に進めていてもどういう訳か
彼の不倫は何故かその都度バレてしまうので
ある。
そしてそのたびに問題となり、旦那さんは飛ば
されるのであった。
その後、彼はとんでもないミステイクを犯してしまう。
生徒の母親と出来てしまうのである。。。
そして、逃避行という名の駆け落ちをしたのである
。。。
ほどなく、警察や周囲の捜索によって彼らは連れ
戻されて駆け落ちは終了した。
そんなこんなで、流石にこの時ばかりは鎌倉中に噂
が広がってしまい、居場所がなくなってしまい故郷の
大阪に舞い戻ったんだそうだ。
普通ここまで不倫癖のある夫など、棄ててしまうと思
いきや何故か彼女は離婚のリも考えていないようだ
った。
オンナの意地。。。妻の座に君臨することは彼女の史
上使命だったのかもしれない。
当時私たち家族が通っていた霊能者の先生によると、
今までに彼が不倫をしてきた女性たちの彼女への嫉
妬と、彼女自身の夫への執着そして不倫相手に対し
ての憎しみと嫉妬が絡み合い。。。
お互いに生霊を飛ばして、お互いを縛り付けているん
だとか。
生霊たちはそういう不思議な力を持った人のところに
行くことを知ってか、一時的な避難場所として私にとり
憑いたようだった。。。
暫くして、彼女と一言二言、話をする機会があった。。。
“私、天涯孤独で寂しいんです。かこさんとは私合いそ
うな気がするんです。だからこれから仲良くさせてくだ
さい~”
と言っていた。
夫と二人の子どもがいるのに何が天涯孤独なんだろ
うかと思い、彼女の目をじっと見ていたら
確かにこれは絶対に良からぬ何かがとり憑いている
目をしていた。
今までに見たこともない、独特な眼だった。。。
背筋が凍るような気分だった。
こんな人と関わったら、また何か変なものを貰うに違
いないと思った私は。。。。
“いや、その 天涯孤独って家族いらっしゃいますよね。
それって違うんじゃないですか。。。仲良くって年齢も
全く違いますし、私はちょっと無理です”
とかなり冷たいことを言った記憶がある。
このような、事態を引き起こした旦那も罪作りではある
けれど、彼は彼なりの事情があるようだ。
彼女の家に行ったことのある人に言わせると、彼女家
はとても綺麗で、チリ一つ落ちておらず、まるで高級ホ
テルのような佇まいだったそうだ。もちろん内装も含め
て。
そんなリビングの片隅で、居心地悪そうに旦那さんは
小さくなっていたそうだ。。。
彼女といても全く心安らぐことなどなく、むしろ息苦しさ
を感じるようにみえたそうな。
彼女は夫に何を求めていたのだろうか。
家の中のインテリアや備品のように「夫」という存在が
必要であったのならばとても悲しい。