こんばんは、かこでございます。
お盆という事で、定番のお話を
今日は書こうかと思います。
そんなに、怖い話でもないです。
なので安心してお読みくださいませ。





これは、私がまだ20代の頃のお話です。
ある日の真夜中のこと。
ふと目を覚ますと、私を覗き込んで男性が
笑っていました。
その顔は父でした。
しかし、ちょっと違う。当時50代だった父に
比べ明らかに若いのです。
その、父に激似の男性は穏やかに笑ってい
ました。
そして、目線を真逆にある窓側に移すと、色
白の小柄なボブカットの女性が白い着物を
着てたっていました。
こちらの、女性の顔はぼぁ~としてよく見えま
せんでした。
私の視力は0.06と悪く、少し離れると全く見
えないのです。
不思議と体が全く動かず、声もでません。
恐らく、それが金縛りというものだったのでしょ
う。
私は鈍感な人間なので、父が私の部屋に来て
覗いて行ったのだろう。。。と思いそのまま寝て
しまいました。
女性のことはよく分からず、誰だろうという感じ
で流してしまいました。
寝ぼけていたのでしょうか、恐怖感は不思議と
なかったです。
翌日の夕食の時に父に
“おとうさ~ん。。。昨日、夜中に私の部屋に来
て私の寝顔を見てニタッて笑ってたやろ。気持ち
悪いからやめてや。。。”
すると、父は
“アホヵ。ええ歳した娘の寝顔なんか見に行くか。
そんなんお父さんはしてへんで”
ん~じゃぁ、あの男性は一体誰なんだ。。。
そうか、私は寝ぼけてたのに違いない。。。そう思
うことにしました。
時は過ぎ、今から20年近く前のに話は遡ります。
仕事から帰った私は、リビングで一枚の古い写真を
見つけます。
その写真は父のものでした。
父の兄弟姉妹の写真。。。
その写真の中に、あの日の真夜中に見た男性が写
っていました。
父に誰かと聞くと、
“あ~それお父さんの若い頃”と言います。
よく見ると、その男性の隣に父は写っています。
“お父さんはこっちの子でしょ。私が聞きいているの
はこっちの男前のほうの人。”
すると父は
“あ~ホンマ、こっちの若い方がお父さんで、隣にい
るのはアニキ”
…
父の言うアニキというのは、父のすぐ上の兄のこと。
私の伯父にあたります。
私が生まれる2年程前の桜が咲く頃に、くも膜下出血
で突然亡くなりました。
伯父には結婚を考えていた女性がいて、当時付き合
っていた私の両親とよく、4人でダブルデートをしてい
たのだそうです。
母の記憶によると、女性は小柄で色が白く伯父が亡く
なった時、おかっぱ頭をしていたそうです。
伯父のお葬式で女性は、ずっとずっと泣いていたそう
です。
突然に最愛の人を亡くしたのですから、ショックだった
ことでしょう。
私が思うに、その女性は今でもご存命だと思います。
だた、伯父が今世で一番愛した人なので、その伯父の思
いが、女性の姿として見えたか、もしはあの世で似たよう
な女性に出会ったか。。。
どっちかだと、思います。
なぜあの夜に、伯父が私の夢枕に立ったかは未だに謎で
す。
伯父は結婚せず、子どもも持てませんでした。
なので、私が生きている間は、伯父のお供養はしようと思っ
ています。
毎年、桜が満開の頃に訪れる命日とお盆の施餓鬼供養はお
寺でしていただいています。
そろそろ、お盆の施餓鬼法要の季節。。。
たくさんの亡くなられた方々にお供養が届きますように。